会からのお知らせ
最終更新:2011年 8月9日 火曜日
◆第50回 癒しの環境研究会『リハビリの癒し』◆

 

●リハビリとは、今よりもっと幸せになる方法である。心に響かせ、脳に働きかけ、身体との応答を楽しみながら新しい自分をみつけだす。そして人間であることを十分に堪能することができる――。そんなリハビリの新しい世界を、医療者も患者も願い求めています。
 鋭い問題提起を講師からいただくと同時に、明日からすぐに役立つ知恵を発信する場が癒しの環境研究会です。医師も患者も同じ人間としての立場から参加し発言していきます。
皆様の声をおおきく結集していきましょう。

癒しの環境研究会代表世話人 高柳和江

◆日程
日時:2011年 11月3日(祝日)午後1時〜5時半(開場12:30)

場所:東京医科歯科大学内を予定(東京都文京区湯島1-5-45)
参加費:会員2000円 非会員3000円 学生1000円

★会場は変更になることがあります。参加申し込みへの返信メールまたはファックスを確認の上ご来場ください。ご返信は開催日の2週間ほど前にお送りいたします。
◆シンポジウム内容     ※内容は変更されることがあります。     
がんリハビリに見る癒しの力
……安部能成 (千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリ学科 /作業療法学専攻准教授)

CI療法
……道免和久(兵庫医科大学リハビリテーション医学教室教授)

笑いとリハビリ:その改善効果――ボトックス療法の話題も含めて
……岡田恒夫 (総合病院土浦協同病院 リハビリテーション科部長)

リハビリにおける多職種連携教育(IPE)
……朝比奈真由美 (千葉大学総合医療教育研修センター)

「障害受容」とはなんだったのか――医療者の意識、当事者のきもち
……細田満和子(ハーバード大学大学院公衆衛生学研究員)
◆講師紹介

安部能成さん:1984年東京都立府中リハビリテーション専門学校卒、淑徳大学大学院博士後期課程終了。作業療法士。公立総合病院で身体障害及び精神障害の医学的リハビリテーションに従事。千葉県医療技術大学校作業療法学科教員を経て、1995年4月より千葉県がんセンター整形外科(機能回復訓練室)勤務。2003年、英国のセントクリストファー・ホスピスで研修。我が国では前例の少ない治療的、緩和的あるいは終末期を含めたがん患者のリハビリテーションの分野における先駆者であり、実践の人である。
●道免和久さん:慶應義塾大学医学部卒。慶應大月が瀬リハビリセンター、埼玉県総合リハビリセンター、東京都リハビリ病院などを経て、2000年に兵庫医大リハビリ部助教授として着任。リハビリ専門医育成プロジェクトを開始しながら、脳卒中の評価、予後予測、脳研究のリハビリへの応用など多方面に活躍。わかりやすく魅力的なリハビリ医学教育で、たった3人の医局を2年で5倍に増やして周囲を驚かせたという。★米国で1990年代から始まったCI療法(Constraint induced movement therapy)は、麻痺した手を強制的に使うことで回復するという考え方。日本では道免教授が兵庫医大で取り組んでいる。
●岡田恒夫さん:土浦協同病院ではやさしい言葉と自然な笑顔で患者さんに接する職員養成プロジェクトに取り組んでいる。医師や看護師だけでなく、栄養士、薬剤師、施設課など全領域のスタッフが参加。リハビリの職員はピンクや黄色の花柄のスクラブスーツを着用。同院の患者さんと職員はとても仲が良く、院内には自然と「笑い」があふれる。このプロジェクトによるリハビリ職員と患者の変化について、また話題の「ボトックス療法」が患者さんにとってどう役立つのかについてお話しいただく。
●朝比奈真由美さん:神経内科医としてリハビリに取り組んでこられた中で多職種連携の必要性を実感し、医学教育のフィールドにうつり活躍されている。薬剤師免許、医師免許、介護支援専門員、日本神経学会認定医、日本内科学会認定内科医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本リハビリテーション医学会専門医。
●細田満和子さん:ボストン在住の社会学者。2006年に世に問うた著書『脳卒中を生きる意味』(青海社)はリハビリを考えるすべての人に衝撃を与え、患者さんに希望をもたらした。社会学者の眼は、医療現場に埋没していては見逃しがちな真実をあざやかに映し出す。脳卒中後の患者さんに丹念な聞き取り調査を行い、「死を思う絶望の中から、生きる希望をかろうじてでも見つけられるまでの過程をつぶさにたどった」その論考から見えてくるのは、日本の医療行政下でのリハビリの危機的な状況。なかでも、医療専門職等により強要されたと感受される「障害受容」がもたらす、あまりに苛酷な患者さんの心の状況に着目してほしい。

◆会場アクセス http://www.tmd.ac.jp/outline/access/index.html

◆お申し込み方法 

会員・非会員の別、お名前、ご所属(勤務先など)、ご住所、ご連絡先の電話番号、メールアドレス、またはファックス番号(どれかひとつでも結構です)を明記のうえ、癒しの環境研究会事務局あてにメールまたはファックスでお申し込みください。

※事前申し込み締め切り 2011年10月25日(火曜)

参加申し込み・問い合わせメール   Fax 03-3261-5990
(電話によるお問い合わせはお受けできません。ご了承ください)

郵送の場合のあて先 
〒102-0073 千代田区九段北1-4-1 ブルックスビル1階  癒しの環境研究会事務局九段オフィス「第50回研究会参加申し込み」係


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