第2回笑い療法士認定のご報告
癒しの環境研究会(代表世話人=高柳和江・日本医大助教授)では、『笑い療法士』の認定を2006年7月9日に行い、第2回の認定者として94人を3級に認定しました。
この『笑い療法士』は、笑いで患者の自己治癒力を高め、健康な人の発病予防をサポートする目的で作られました。第1回49名を認定しましたが、第2回の認定では、医師や看護師だけでなく、サラリーマンや主婦、教諭、定年退職後などのさまざまな職種から約3000人以上の問い合わせと914通の応募がありました。2日間にわたるトレーニングと講習、およびその後の厳しいフォローアップを受けてやっと3級に認定された候補者は、ハードルの高さと厳しさにびっくりされたと思います。認定発表会ではそれだけ、歓びが弾けました。賞状授与のときはころびそうなほど緊張し、でも舞台上で客席でご来場の皆様とも一緒になって互いに「ハイタッチ」をしあい、笑い、盛り上がりました。
第2回認定では、一般の方だけでなく、お医者さんも看護師さんも大勢認定されています。「酸いも甘いもかみ分けた大の大人があんなに喜ぶのは初めて見た」「認定式から懇親会まで実に50回は感動しました。笑ったのは途中からわからなくなるぐらいでした。感動しました」と、当日会に参加したおよそ600名の方々のアンケートにもありました。
笑い療法士は「そばにいても安全で安心」相手の方に思っていただくことが、まず大切です。病院、福祉施設、学校、普段の生活の場などで患者さんやそばにいる人に受け入れてもらうことが大事なことなのです。そして、雰囲気を明るく、楽しくする人たちに与えられる資格です。
『笑い療法士』に認定された後は、施設や病院などだけではありません。社会のどこででも、身近なところで笑顔を増やすための活動を行なっていきます。
2006年7月9日文京学院大学仁愛ホールにて、
笑い療法士3級に認定された94名の皆さん。
癒しの環境の理念と笑い療法士
高柳和江(癒しの環境研究会代表世話人・日本医科大学助教授)
癒しの環境には、「安全・リラックス・元気になる気がする・効率・生きがいになる」という5つの理念がある。これは、患者さんの権利を守るという癒しの根本原理から始まっている。ストレスを抱えた人に対する笑いにも、この5つの理念がそのまま当てはまる。
その人が来ても安全と思える。彼(彼女) がいると安心で、なんだか私の気持ちに寄り添ってくれるようだ。目が合い、その微笑で、私の固まっていた心が溶ける。くすっと笑ったのが、いつの間にかげらげら笑いになる。いつでも笑えるようになり、生きがいが出てくる――。
10分間の大笑いで2時間は痛みが取れる。幸せホルモンであるエンドルフィンやセロトニンが出る。NK細胞活性も高まり、免疫もあがる。笑いが一番、薬は二番。薬の必要な人も、必要でない人も、笑い療法士の笑いに感染してください。笑って幸せになりましょう。
「1日5回笑って、1日5回感動する」ことはやってみたら簡単。「やる」という第一歩が大切なのです。『笑い療法士』が世の中にひろまって、日常的に病院でも、普通の生活でも 笑いが感染するように願っています。それが世の中をいきがいのあるものにするもとなのです。
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