【メッセージ】


第4回全国大会ご報告・第5回全国大会予告
2003年8月27日〜28日に開催した第4全国大会はほんとうに多くの方にご参加いただき、感動のうちに無事終了いたしました。ありがとうございました。
基調講演の川島隆太先生は科学的な癒しを脳機能で分析してくださいました。へえーって、いっぱい思いましたね。これから科学する癒しがはやっていくのでしょう。
静岡県立大学の佐藤登美先生は「素朴な感性にもとづく倫理性と癒す看護技術」を話してくださいました。とくにお母様の実体験からきた感性には笑ったあと涙を流している自分を発見しました。これが素朴な感性か!?

 分科会では日本ALS協会会長橋本操さんの呼吸器をつけながらの講演で、魂の底から打たれました。こうして社会に発言される姿勢に私たちは本当に学ぶことが出来ました。癒しの環境研究会はこうしたコミュニケーションができるところに育ってきたのですね。他の分科会も一般演題もポスター発表も、すべてご紹介したいくらい感動的でした。次回の会誌を楽しみにしていてください。
沖縄での第5回全国大会は、「間(ま)」をテーマにいたします。
人間にも、人生にも、社会にも、間が必要ですよね。「癒しと間」、医療においては何が具体的に間になるでしょう。人のコミュニケーションだって、医師に治療法の選択をせまられても、間が必要ですよね。飲み込む時間だって、考える時間だっているんだし。トイレの個室が座ろうとするだけで、便座にしっかりスカートの端がくっつくなんて、かんがえられます?これがほとんどの病院のトイレなのです。太っている人はどうなるの?妊婦は?腹水のたまっている人は?吐く所だってないじゃない。
食事ものべつまくなしに食べていたら食欲がなくなる。お昼と夕食の間が短すぎて、これは間がなさすぎる。コーヒーのソーサーなんて、まったく間そのもの!
さあ、みなさん、「間」を考えましょう。癒しの環境研究会で発表しましょう。
癒しの環境研究会代表世話人 高柳 和江