癒しの環境研究会の本ができました!
人間が本当に癒されるというのは、ほかのだれでもない
自分の生き方を持ち続けられることである。
たとえ病気をしても、入院しても、それを可能にできるか。これこそ、癒しの中心課題だ。
このことを具体的に研究してきたのが「癒しの環境研究会」である。

柳田邦男(ノンフィクション作家)

書名: 『生きる歓び★アゲイン 癒しの環境でめざめる生命のネットワーク』
編著: 癒しの環境研究会 監修:高柳和江(癒しの環境研究会代表世話人 日本医科大学助教授)
本体価格: 3,600円(税込み定価=3,780円)
  医歯薬出版株式会社  2007年3月刊
執筆者、目次詳細をみる(ここから購入することもできます。)
ご挨拶
 癒しの環境研究会では、設立10周年を記念して今までの研究成果をベースに今後の10年を切り拓く書物を世に送り出したいと、総力を結集し『生きる歓び☆Again ――癒しの環境でめざめる生命のネットワーク』を刊行いたしました。
 癒しの環境研究会は1994年に設立され、本年3月の全国大会で第38回目を迎えました。医師や看護師だけでなく、さまざまな分野の専門家の皆様が、人間の立場から「癒しの環境」を求める私たちの発信に応じ、会に馳せ参じてくださいました。またいろいろなことをご教示くださいました。この本に登場する43人の著者は、そうした方々です。
 患者さんが癒され、元気になり、生きる歓びに浸ることができるために、どんな工夫が必要なのか、どんな意識の変換が必要なのか――。本書には、そういう知識が詰まっています。これが患者さん自身のエンパワメントにつながることで、医療費も下がっていきます。医療を変えることは医療費削減だけでない。人間の生きる力を最大限に引き出す癒しの環境を現実のものにすることこそが大切なのです。
 ぜひお手に取ってください。すぐにでも変えられることが、沢山あります。患者、医療提供者、建築家、社会、誰でもできることが満載されています。そして、そこには一本の筋が通っています。「癒しの環境で生命を目覚めさせよう」という哲学です。社会を変えるのは、人々の声です。筆の力でもあります。それは必ずや世の中を変える原動力になっていくと思います。
 ぜひ、よろしくお願い申し上げます。

癒しの環境研究会代表世話人 高柳和江