第4回癒しの環境研究会全国大会 大会長からのメッセージ |
武 井 秀 憲(榛原総合病院長) |
癒しの環境研究会が1994年に発足して以来その歴史を刻んだ10年間の節目の記念すべき年に第4回の全国大会を静岡で開催させていただけることを光栄に思います。私個人としては阪神大震災における当会の活動以後にこの会に参加させていただきました。脳神経外科医としてメスのみで病人を癒す限界も感じはじめていた頃でもあります。 病院におけるさまざまな環境のなかに「これではいけない」「こうあるべきだ」ということが数多く存在しており、このことに気がついている人とそうでない人との大きなギャップを感じておりました。この研究会に参加し、多くの「敏感な」会員達とともに議論するなかで、「自分だけでない、皆そうおもっているのだ」という確信が得られたことが、この会を続けられる一因であります。人間としてあたりまえの感覚が尊重されなければならない、特に病気や怪我で弱ったときにこそというおもいでこの会に参加してきました。 癒されるものはこころであり今回「こころと癒し」をメインテーマとしました。さまざまな角度からこころが癒されるということはどういうことなのかということを検討いただければと考え、基調講演に「脳機能最先端科学が明らかにしはじめたこころと癒しのメカニズム」「素朴な感性にもとづく倫理性と癒す看護技術」の2題をお願いいたしました。過去の全国大会であまり取り上げられていないテーマ(カラー、コミュニケーション、メイクアップなど)も今回クローズアップさせてみました。皆様の活発な議論を期待しております。 ⇒つづきは大会ホームページで |
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